第13回環境教育ポスターコンクール

2021年度の受賞作品をこのページでご紹介します。作者のコメント・審査委員の講評も併せて掲載しています。

【作品一覧】※受賞名をクリックするとそのポスターに移動します。

※過去の入賞作品はコンクールメモリーのページからご覧になれます。

■第13回環境教育ポスターコンクール 応募点数
ブロック 東日本 西日本 海外 合計
小学校 1274点 1279点 91点 2644点
中学校 1454点 1306点 6点 2766点
高校 175点 355点 14点 544点
合計 2903点 2940点 111点 5954点

2021年度の第13回環境教育ポスターコンクールでは、国内からは5843点、海外は17の国と地域から111点の作品が集まりました。
2021年11月28日に国立オリンピック記念青少年総合センターのカルチャー棟小ホールにて、表彰式を開催しました。第3回子ども作文コンクール表彰式との同時開催です。
対面での表彰式は2年ぶりで、感染対策を講じながらの開催となりました。

表彰式の様子表彰式の様子

また、大臣賞受賞者から、受賞者を代表してスピーチをいただきました。緊張しながらも、堂々と作品に込めた想いを話してくださいました。

表彰式の様子表彰式の様子

式の最後には、清水審査委員長より作品全体に対する講評がありました。

「受賞者の皆様、誠におめでとうございます。
今回の応募作品には、非常に多様な表現がありました。きれいな水を守りたい、動植物を守りたい、地球温暖化を防ぎたいなど、様々なテーマがありましたが、特にごみ問題を取り上げた作品が多かったようです。その中でも海洋汚染問題です。海外の作品にも同じ傾向があり、世界中で意識が共有されているのではないかと思います。
アメリカのデザイナー・建築家・発明家であるバックミンスター・フラーが、50年ほど前に著書の中で「宇宙船地球号」という概念を発表しています。
地球は一つの宇宙船で、そこに乗っている生き物はみな乗組員である。地球は宇宙船だから、火を燃やせば煙は船内に充満するし、汚れたものを海にたれ流せば船内にたまる。地球号を操縦している人間はそれに気づかなければならない、とフラーは言っています。今、人類はこの問題について、真剣に考えなければならないときに来ているのではないでしょうか。
今回、皆さんが描かれた絵画(ポスター)は、言葉が通じない人にも伝わる、全世界共通の言語です。そういうものが、一番この世界を変える力を持つのだと思います。ぜひこれからも自分の描きたいものを正直に絵に描いてみてください。絵を通じて、世界に皆さんのメッセージを発信していただきたいと思っています。」

式典終了後、受賞者、審査委員の先生方とで記念撮影を行いました。

表彰式の様子表彰式の様子

第13回環境教育ポスターコンクール 受賞作品と審査委員講評

◆作品全体に対する審査委員の講評

  • 表現方法が多彩になったと感じた。
  • 全体として、小・中・高校の発達段階に応じた、その学年らしい良さが出た作品が多く見られた。
  • 「ごみ問題」を扱った作品が、例年に比べ多かった。
  • 発想が豊かで、環境について明るくとらえた作品も見られた。
  • 「文化」をテーマにした作品も見られた。環境という枠組みの中に文化も含めて発想したということであり、作品の幅が広がっているように感じる。

■内閣総理大臣賞

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駿台甲府高等学校 3年鈴木 亜緒

本人コメント
ゴミ問題で環境に悪影響がでてしまっても、植物といった自然は、私たちの手で守って少しでもその悪影響から守ろうと考えて制作しました。ゴミ問題は、簡単に解決できるものではありませんし、悪影響というのは、必ずでてくるものです。しかし、その中でも植物といった自然を守っていくことで、少しでもその環境を良くできるのでは、と考えたのがきっかけです。軽率な考えですが、自然を守るためになる行動は、私たちでもできるのでは、と思って描きました。
審査委員講評
ゴミの中からも力強く芽を出した植物と、それを助けるように掬い上げる人の手。この構図には植物を救おうという意図と同時に、環境回復に向けた人と植物の共生の意思が読み取れます。この2者の組み合わせでなければ環境の回復はありえないことがとてもうまく表現されています。

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■文部科学大臣賞

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神戸市立西郷小学校 6年長谷川 諒

本人コメント
地球上に住む、すべての生き物が、生きてゆくために必要な、きれいな水。それによって、生まれる木。大切にしようと思う気持ちを表現しました。
審査委員講評
動物や昆虫といった生き物たちが構成要素になった樹木、横には植物に水をやる人のシルエットがあります。水の大事さを訴えることを、植物と動物たちを置き換えた手法に斬新さがあります。緑や茶色にもいろんな色(多様性)があることも表現され、完成度が高いものです。

八千代市立村上東中学校 2年佐藤 美鈴

本人コメント
ニュースでプラスチックゴミなどにより、海が汚染されていることを知り、この地球が誇る素晴らしくきれいだった海が、人間によって絵の中だけのものになってしまうのは嫌だ、汚い海を未来には残したくないと思い、描きました。
審査委員講評
昔(?)の風景の絵画の置かれた近未来の風景の絵となっていて、そこにはゴミ問題、温暖化問題、プラスチック問題などいろんな現代の環境問題が同時に指摘されています。絵画の中に絵画を描く意図と構成は巧みで、強烈なメッセージが聞こえてきます。

東京都立工芸高等学校 定時制3年川上 悠太

本人コメント
このポスターは、たとえ環境問題の事を理解していたとしてもそれに取り組む意識が有ると、無いとでは見えてくるものも違ってくるのではないかと思い描きました。制作過程では、上部と下部の視点で「意識を持つ」というテーマが伝わるよう工夫しました。
審査委員講評
絵画の訴えは迫り来る暗い世界に気付きもせずに遊び続ける現代人の姿であり、現代の状況を見事に表現しています。制作の意図をどのような構図、構想で示そうかという着眼点が素晴らしく、またそれをとてもうまい絵画表現で描き切っています。

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■環境大臣賞

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神戸市立舞多聞小学校 6年西口 万葉

本人コメント
地球上で一番大きくて、大好きなクジラが人間の捨てたゴミによって命を落としていることを知って、とても悲しい気持ちになりました。調べてみると、クジラだけじゃなく、カメや魚などの小さい生き物もゴミによって命を落としているということがわかって、このことをみんなに知ってもらいたいと思ってこのポスターを描きました。
審査委員講評
プラスチックごみを食べ続けて浜辺に打ち上げられた鯨が描かれています。鯨の大きな口をクローズアップしたダイナミックな構図によって、プラスチックは消化されることもなく、自然に帰ることもないことが明快に、うまく表現されています。

福山市立駅家南中学校 3年平川 諒汰郎

本人コメント
環境ポスターを描く時、「地球に口があれば人に何て言うだろう」と思い、想像しました。恐らく地球は、「これ以上体温を上げないでくれ、動植物という細胞を殺さないでくれ、身勝手に荒らさないでくれ」と言うのではないかと思いました。もし自分が地球の立場にいたらまちがいなく叫びたくなります。この考えをそのまま、地球に口をつけ大きく口を開けて何か叫んで訴えているようなポスターにしました。
審査委員講評
ムンクの「叫び」をモチーフにした構成ですが、人を地球に見立て、目や口に現代に起こっている環境破壊の要素を取り入れ、背景の都市風景は危機的状況を赤と黄色を基調とした色彩で表現しています。オリジナルの絵画に見られる不安感を継承して、うまく表現されています。

和歌山市立和歌山高等学校 1年吉松 月菜

本人コメント
私は、山に住宅街などを作ることによって、その山で、くらしている動物たちのすみか(家)を奪うだけでなく、食べ物も減少し、水や空気も汚染してしまうのではないかと考え、これ以上たくさんの山々を壊さないでほしいということと、そこにくらしている動物たちの気持ちも考えてほしいということを伝えたかったです。
審査委員講評
呆然と立ちすくむ熊の親子でしょうか。それがシルエットで表現され、環境破壊の現場が描かれています。その向こうには平和そうな人の家並みが対比的にあります。黄昏の赤い空や葉のない木の表現も主張を強めるようで、短い言葉を2箇所に分散して入れた画面構成も効果的です。

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■金賞

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大治町立大治小学校 1年安井 一登

本人コメント
藤前干潟に行きました。カニがダンスしているみたいでした。鳥も沢山きます。ぼくは海の生き物が大好きです。ここはゴミの埋め立て地になる予定をみんなが反対して守られました。ゴミが減ってみんなきれいな海で過ごして欲しい。
審査委員講評
大きく描かれた鳥は、たくさんの色で塗られ色鮮やかであり、魚や蟹などもとても楽しそうにしている様子が印象的です。「まもるよ」という文字からも、自分たちの手で自然にゴミを捨てることがないようにして、自然の生き物たちを守ろうという決意とまわりの人にも呼びかけているように感じます。

港区立青山中学校 2年三神 レイ

本人コメント
近年環境変化の為に街中への熊出没が問題になっており、熊出没注意と、人間のゴミのポイ捨て注意を掛けました。目立つ色とイラスト的な平面感、シュールに可愛い雰囲気で人目を引くポスターを意識しました。
審査委員講評
熊がゴミ袋と火箸をもって立っている姿がとてもユニークで印象的です。環境の変化によって熊や様々な生き物の住む場所が減っていることや、人間がゴミを捨て環境を汚染していくことの問題について考えさせられる作品です。環境問題についてはっと考えさせられるポスターに仕上がっています。

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■銀賞

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世田谷区立山野小学校 5年成田 詞哉

本人コメント
ぼくは、生き物が好きです。生き物がゴミを食べてしまうニュースをテレビで見て、このポスターを考えました。人が出したゴミなのに、えいきょうを受けるのが、ゴミを出していない生き物なんて不平等だと思います。
審査委員講評
人間の出したゴミの与える影響を、他の生き物の目を通して訴えています。こういった作品の場合、よく目にする生き物は、クジラだったり魚だったりするのですが、本作品の場合、歯の鋭さとかを見るとワニでしょうか(間違っていたらごめんなさい)。これが功を奏していて、目から訴えかける力が非常に強く感じられます。一目見たときは、目の部分は紙を切り取って張り付けたもののように見えたのですが、そうではありませんでした。それほどに強い印象を与える目の表現です。絶望しているような目、人にゴミ問題の解決を訴えかける目、そのように受け止めました。
また、よく見ると、ゴミには顔が描かれていて、彼らもかなり怒ったり悲しんでいるようです。文字の赤い縁取りと背景色とのコントラストも含めて、心に訴えかける力の強い作品です。

大阪教育大学附属平野小学校 4年谷内 俊介

本人コメント
百年に一度の大雨で高台から土石流が流れ街をのみこんでしまいました。発生の予測はむずかしいので線状降水帯や積乱雲がおしよせたらただちにひなんしてほしいから描きました。
審査委員講評
テーマの選定という点で、これまでのコンクール作品の中でも異色の存在だと言えるでしょう。というのも、土石流災害をテーマに選んだ作品は、記憶の限りこれまでほとんどなかったと思うからです。確かに山や丘の傾斜地も自然の一部であり、われわれ人間は、その近くにも暮らしており、守るべき重要な自然環境です。
おそらく、近年多発する土石流災害を考えて描いたのでしょうが、その原因が、人に起因するものにある事例が多くあります。こういった災害防止のための取組や避難の重要性を強く訴えかける作品です。
全体的な色使いも危機的状況を喚起するものであり、さらに避難を呼びかけている人の表情も鋭く、強く危機を訴えかけることに成功しています。押し流されている家や車、木などもよく描けていて、土石流の怖さがうまく表現されています。

宝仙学園中学校 3年田中 菜乃

本人コメント
環境の変化によって地球上の様々な生物が大きな影響を受けていることを知り、声なき生き物たちの訴えを想像して描きました。私は、地球をかえる気があると堂々と答えられる人でありたいです。
審査委員講評
文章には(駄)洒落が加えてあり、カエルが放送を通じて人に訴えかけるというコミカルな表現の作品で、思わず目を奪われます。何よりも人の目を引くことが重要なポスターとして、成功している作品です。
近年頻発している異常気象や自然環境の悪化は、大人がもたらしたものです。子どもたちにその責任はなく、それどころか被害を大きく受けるのは子どもたちです。その意味で大人には危機を克服する重大な責任があります。子どもたち・若者たちは、大人をもっと厳しく問い詰めてよいと思います。
このような、子どもによる心の底からの声を、作品から強く感じました。人にビジュアルに訴えかける強さだけでなく、メッセージ性としても主張の明確な、秀逸な作品です。

大阪市立友渕中学校 3年田中 真由

本人コメント
テレビで日本の湖などの生態系が変化している事を知りました。日本の魚が、外来種に食べられて、絶滅に追い込まれている事を絵で表しました。魚の量は増えているように見えても、在来魚ではなく、外来魚が増えているということを知ってほしいと思い、描きました。
審査委員講評
ポスターを見て「あれ?」とまず思いました。増えているのに減っている?どういうことだろうと。よく見ると、上の方に大きく描かれている多くの魚たちは、すべて外来種です。日本の在来種は下の方で小さくなっています。なるほど。
何よりも本作品の成功しているところは、絵に引き付けられるこの「違和感」です。テーマをうまく料理しています。また構図としても、外来種を上に大きく位置づけ、彼らが自然を支配しつつあることがよく理解されます。いずれにせよ、主張が作品に明確に表現されている優れた作品だと思いました。
さて、それではどうやったら在来種を守れるだろうか。本作品によって、そこまで考えが及びました。

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■銅賞

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さいたま市立南浦和小学校 6年儘田 尚

本人コメント
去年からレジ袋が有料化されて少しずつ日本でも、環境破壊の対策がとられているなかで、僕たちにも何かできるはずだと思いました。それを多くの人に問いかけ地球にとって救いの手、拾う手になってもらえるように願った作品です。
審査委員講評
水のなかに差し伸べられた手がゴミを捨てたのか、それとも拾おうとしていうのか…手を見つめるウミガメの視線がひとりひとりの心に自分たちの在り方を問いかけてきます。ゴミで一杯になった水中は現状であり、これから進むべき未来を考えさせる作品です。

神戸市立住吉小学校 4年上出 ひなた

本人コメント
地球温だんかがすすみ季節外れのさくらがさいたり大雨が急にふって地球がくずれてしまっている。私の大好きな動物たちの住む場所がなくならないように、とおもいを込めてこのポスターを作りました。
審査委員講評
沢山の動物たちがカラフルに画面一杯、一つ一つ丁寧に貼り絵で仕上げたポスター。動物への心いっぱいの愛情が感じられます。標語はシンプルな"Protect Nature"だけですがその言葉に込められた想い「自然と動物たちを守ろう!」が貼られた無数の色紙の数の分だけ溢れてきます。とても素敵な作品です。

川口市立南中学校 3年古川 結楽

本人コメント
テレビやニュースで深刻な海洋汚染等の環境問題が起こっていて、その中で多くの罪のない生き物が傷つく姿を見て、これ以上人間の勝手な行動で汚染を続けてはいけないと強く感じました。そこで私達の心がけや行動次第で環境は良くも悪くもなるということを意識すべきだということを伝えたくて、この作品を描きました。
審査委員講評
「拾う?」「捨てる?」この二つの文字を並べると改めて似ている字であると感じました。しかし、その行動は真逆である。ポスターには左右に分かれて、片方は生命力溢れるサンゴ礁の海、そしてもう一方は濁って白骨化したサンゴ礁が描かれ、このどちらかの選択で未来は変わる。ペットボトルを握る手がとるべき行動を示唆しています。

芦屋市立精道中学校 1年松本 結衣

本人コメント
名前は、「ノストラダムス」をもじって「捨てるのダメです」という思いをこめてつけました。
数々の予言を残したノストラダムスですが、1999年の予言は当たりませんでした。同じく、このステルノダメスの予言も実現しないことを願います。
審査委員講評
ノストラダムスの予言を<ステルノダメス>と置き換えた、とてもユーモアに溢れた作品。誰もが知っている絵柄をベースにパンチの効いた内容に工夫されています。良く見ると後ろの文字はSDGsとなっており、作品全体を活かして環境への危機感を訴えるメッセージが伝わります。環境ポスターのユーモア大賞であると思いました。

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■安藤忠雄賞

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川崎市立長沢中学校 2年平野 瑞季

本人コメント
この作品はプラスチックに苦しむクジラを描いた作品です。クジラは海の王者と言われていて海の中で最も大きい生き物です。そんなクジラまでも人が作り出したプラスチックに襲われることがあります。クジラだけではありません。カメや魚、鳥などが多くのプラスチックを食べて死んでしまいます。さらには、プラスチックを食べた魚などを人が食べると、私たちの身にも危害が加わることもあります。海を代表するクジラをモチーフに、この問題の大きさを伝え多くの人に対策をしてほしいと考えています。
審査委員講評
迫力ある構図とストレートなメッセージが強く印象に残りました。ペットボトルに閉じ込められた「海の王者」の悲痛な叫びが聞こえてくるようです。絵を描く技術の高さもさることながら、自分が伝えたいことを的確に伝える「表現力」の高さを感じる作品です。

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■三浦雄一郎賞

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横浜市立青木小学校 1年原田 瑚子

本人コメント
テレビでストローがささったウミガメをみてかわいそうでかなしくなりました。わたしたちはコップでのみものをのむことができるから、みんなにこのことをしってもらってストローをへらしていけたらいいなとおもってこのえをかきました。
審査委員講評
ひとつのアクションが沢山の海の生き物たちを救うのだ、そんな気持ちがウミガメ、あざらし、そしてイルカや他の生き物たちの楽しそうな笑顔でとっても微笑ましく表現されています。地球に生きるということは、自然を大切にしてみんなのことを考えること。”ありがとう”という彼らの言葉が聴こえてくるポスターです。

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■学研賞

作品を多数応募し、学校全体で環境活動に取り組まれている学校にお贈りしています。

埼玉県 さいたま市立三橋中学校

広島県 福山市立大成館中学校

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■入賞:小学生の部

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調布市立第三小学校 6年森田 優衣

本人コメント
テレビで、海がビニール袋やペットボトルなどで汚染されているのを見て、「海洋汚染」も地球温暖化につながってしまうと考えました。「海洋汚染」のことを少しでも見直して、できることからコツコツやるということの大切さを伝えたいと思い、このポスターをかきました。
審査委員講評
遠くには美しい海の様子が、手前には人間が捨てたゴミが浮いている海の様子が対象的に描かれています。2つの世界がつながっていることで、私たちの日常がやがて海洋汚染にまで影響することを訴えている印象的なポスターです。

晃華学園小学校 5年中西 ゆな

本人コメント
深海をテーマにしました。海にはたくさんのゴミがあり、絵のような深海の生き物は、ゴミにまみれながらも一生懸命生きています。こういった生き物達には抵抗する手段がないので、人が力を貸してあげないといけないと考えて、この絵を作りました。
審査委員講評
大きな魚をよく見ると、一つ一つのゴミで形成されており、それが魚だけでなく背景の海にも見られ一つ一つ丁寧に描かれています。このポスターから、人間が捨てているゴミが、海や魚に大きな影響を与えていることが私たちに伝わってきます。

川越市立大東東小学校 1年大坪 さくら

本人コメント
このポスターでは、ちきゅうにすむいきものはみんななかまで、みんなできょうりょくして、ちきゅうをまもっていこうということをつたえるためにかきました。でもそのためにはにんげんがいちばんがんばらなくちゃいけないので、にんげんをまん中にかきました。
審査委員講評
「みんなでまもろう ちきゅう」の文字の下に、人間だけでなく、木やゾウ、ペンギンやクジラ、カエルがみんな笑顔でうれしそうにバンザイをしています。人間が環境問題をしっかり考えていくと、この地球上に住むあらゆる植物や動物などが一緒に幸せに生活できる未来になっていくことが伝わってきます。

神戸市立塩屋小学校 5年福波 杏

本人コメント
私は、海の中にポイすてをすると海の中の生き物たちがかなしんでしまうから、海の中の生き物がハッピーな気持ちになれるように海にポイすてをしないでほしい、という気持ちでかきました。
審査委員講評
画面の左下には泣いているクラゲとゴミが漂う暗い海、右上には笑顔のクラゲとヒトデや海藻などが色鮮やかに描かれています。全体的に淡い色調で優しい感じが伝わってきます。対照的な海の様子から、環境問題について気付かされるポスターです。

美馬市立江原南小学校 1年村岡 航太郎

本人コメント
ぼくはいきものがすきです。いきものも、ぼくたちも、すみやすいしぜんをたいせつにしたちきゅうがいいな。
審査委員講評
昆虫や海、水辺の生き物、動物などたくさんの種類の生き物が丁寧に描かれています。「しぜんをたいせつに」の言葉のように、身の回りの自然を大切にすることで、私たちだけでなくたくさんの生き物や自然も幸せになっていく、希望の世界が表現されています。

西予市立皆田小学校 5年佐藤 妃万里

本人コメント
今、食品ロスやいろいろな環境問題が起きているので、それをなくしたいなと思ってかきました。食料を捨てる国の人は、食料が不足している国の人たちのことも考えて、食料を大切にしていかなければならないと思います。
審査委員講評
画面の中心には野菜やパンなどたくさんの食物がゴミ箱に捨てられていて、背景の右上には様々な国の人々、左側には地球が泣いている様子が描かれています。腕組みして困った顔をしている姿が、私たちに一緒に食品ロスについて考えていこうと訴えかけているようです。

サニーサイドインターナショナルスクール 5年岡田 菫

本人コメント
私は、牛のゲップにメタンガスが含まれていて、それが地球温暖化に大きく影きょうしているという事を本から学びました。多くの人にこの事を知って欲しくてこのポスターを描きました。メタンガスの対策は色々とあるようなので、ぜひ温暖化をくい止めてほしいです。
審査委員講評
本から学んだ牛が吐くメタンガスなどから発想して、標語「MOO~見直そう!! STOP温暖化」と牛を関連させ発想豊かに描かれています。かわいらしい牛の絵や見やすい文字と明るい色調で描かれており、身のまわりと温暖化の関係に気付かせてくれるポスターになっています。

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■入賞:中学生の部

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立教女学院中学校 2年加藤 新菜

本人コメント
最近「地球にやさしい」という言葉をよく耳にしますが、たとえ環境への負荷が少なくとも、私たちにはゴミを出し続けているという事実があります。ゴミとして捨てる前に、まだ使えないか、分別はできているかなど今一度立ち止まって考えてほしいと思い、この作品を描きました。
審査委員講評
かなりレベルの高い作品だと思いました。絵の完成度の高さと共に、作品のメッセージ性の高さに強い印象を持ちました。
ゴミを捨てることの自然界への影響を具体的に描くことはよく見られるのですが、ゴミを捨てること=地球を捨てることという発想、ならびにそれを象徴的に表すためにゴミ(空き缶)の中に地球を書き込むというアイディア、これら2点にとても感心しました。「地球の未来をゴミにして捨ててしまう」という恐ろしい表現に、現代社会の本質を見て取りました。
地球は、このままだと確実に終焉を迎えます。人類が長く地球上で快適に生活を続けるためにはどうしたらいいのか、次回作品に期待しています。

横浜市立岩崎中学校 3年岩見 凛乃

本人コメント
海洋プラスチック問題の影響により、海の生物が傷つけられている現状を伝えるために、描いた作品です。ウミガメの甲羅をプラスチックの山にすることで、プラごみが生物に与えている影響の大きさを表しました。プラスチックは細かくなっても自然分解することはなく、数百年以上自然界に残り続けてしまうということを伝えるために「亀は千年 プラは万年」という標語にしました。
審査委員講評
今回の応募作品には、ポスターに添えられた文章に工夫が見られるものが、例年になく多かったという印象を持っています。
本作品も「鶴は千年、亀は万年」に引っかけて、「プラは万年」としたところに高い創造力を感じました。したがって、絵の題材はカメに決まり!ということになったのでしょう。
構図的にも、下側に余白を設けることによって、状況が長い間続いてきたことを感じさせますし、右側の余白は、この状態がこのまま続いてしまうぞという印象を抱かせます。興味深いカメの配置です。救われるのは、カメが背負っているゴミが汚れてしまったゴミではなく、比較的「爽やかな」色合いで表現されていることです。処理できそうな、まだ何とかなりそうな予感を抱かせます。

深谷市立岡部中学校 3年山本 花

本人コメント
私は、このポスターを描くにあたって、どんなポスターにしたら環境について今より多くの人が考えるきっかけにつながってくるかを考えて描きました。ニュースでよく見る、地球温暖化によって北極の氷がとけたり、海にゴミが流れていたり、植物が焼かれ、動物たちの生き残る環境がなくなっているのは、人間の心が「地球の生命」の尊さを感じることができていないからだと私は思っています。1人1人が自分たちが動物や植物と同じ1つの地球の生命の一部だということを実感し、1人の生命として、自分たちが生きるこの地球を守ることの大切さをこのポスターで伝えることができたらと思います。
審査委員講評
近年の自然環境の悪化を考えると、思わず悲観的になり、社会が抱える課題を象徴的に表現したくなります。しかしながら、本作品は、多様な環境の中で生き生きと過ごす動植物たちを、明るいタッチで描き出すことによって、「希望にあふれた地球の未来を創造しよう」という気持ちを起こさせます。
動植物たちを縁取る環境の形はハート形に見えますが、同時に地球にも見えて象徴的です。構図として中心に浮いているように見えるためでしょうか、まるで宇宙から未来の明るい姿を俯瞰しているようです。背景色とのコントラストも良く、配色にはかなり頭を悩ませたのではないかと想像します。

守谷市立御所ヶ丘中学校 1年村並 沙耶

本人コメント
地球温暖化など、色々な理由で今、地球上の動物達が絶滅の危機にあるという事は誰もが知っている事実です。しかも、地球上の自然全てがだるま落としのような絶妙なバランスでお互いを支え合っているのです。そして、ほとんどの人が自分の手が、その木槌をにぎっている事に気がついていません。バランスを崩すのも崩さないのも、私達の手にゆだねられていることを伝えたくて、この絵を描きました。
審査委員講評
地球に生きる様々な生き物は、互いに関わり合いながら、また生き物を取り巻く空気や水等の無機的環境を利用しながら、絶妙なバランスの下に生活しています。その意味で、本作品にある「奇跡のバランス」との表現は、まさに核心を突いたものだと言えます。
このバランスを達磨落としの微妙なバランスに見立てて、社会に警鐘を鳴らすという構図(アイディア)は秀逸です。しかし同時に、よく見ると、達磨落としはかなり危ない状況に至っていて、崩れそうになっていたり、すでに崩れていたりと、地球の現状を象徴的に表しています。
作品の奥に描かれた煙の出た煙突はどのように見たらよいのか悩みました。環境の悪化した状況? それとも色合いからすると環境対策のされた状況? 手前のオレンジの崖のようなものも含めて、作者の真意をお聞きしたいと思いました。

函南町立東中学校 1年木内 梨乃

本人コメント
人間が出した海洋ゴミが海辺の生き物たちにどのような影響をもたらしているのかを知りました。この現状を重く受けとめ、たくさんの人に知ってほしい。そんな思いを込めこの作品を描きました。
審査委員講評
鳥の雛の表情が、私たちの目を強くひきつけます。中一の生徒の作品とは思えない、生き生きとした描写力です。親鳥の描写範囲は小さくし、視点が雛に行くようにうまく配置されています。
雛は何かカラフルなものの上に載っていて、親から餌をもらう幸せな光景に一見すると見えます。しかしながらよく見ると、エサも、雛が乗っている巣のようなものも、すべてゴミです。悲惨です。そして餌をもらって嬉しそうにしている雛の表情とそのエサがゴミであることの辛さが、私たちの心を強く打ちます。これは決して絵空事ではなくて、現実でも鳥が巣をつくるときに多くのゴミを利用しているのです。
ゴミ、特にプラスチックごみの深刻な状況を、逆に明るいテーマとタッチにより浮かび上がらせた優れた作品と言えます。

岡山市立中山中学校 3年児子 爽香

本人コメント
ウミガメがエサとゴミを間違えて食べてしまうということを伝えたくて描きました。皿の上にゴミを描くとき、料理に見えるようにしました。ワイングラスから、マイクロプラスチックの浮いている海がそそがれています。提供しているのは全て人間です。
審査委員講評
海中に浮かぶプラスチックごみを餌と間違えて捕食する動物の絵柄は、ポスターではよく見かけます。そのゴミはもちろん人間が廃棄したものなのですが、この人間の責任を特出しして、「人間によるカメへの食事の提供」というレストランの場面で表現したところに、本作品の高い創造力を感じます。
構図として興味深かったのは、背後にいる二人の給士人たちです。グレーで目立たなく表現していますが、レストランにいるカメという状況を明確にしています。この給仕人たちはいなくても絵としては成り立ちますが、それを描くことによって人間の責任という主張が際立ちます。
また食事をしているカメの表情は神妙です。嬉しそうに食事しているようにはとても見えません。さらに提供された食事は色合い的には美味しそうに見えるものの、よく見るとゴミのようなものばかりです。このように、各箇所に配慮やアイディアが見られ、とてもよい作品に仕上がりました。

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■入賞:高校生の部

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吉祥女子高等学校 1年神谷 彩乃

本人コメント
色々な技術が発達したことで、人間は山を切り開いて高層ビルを建てたり、自分達でエネルギーを生み出したりすることができるようになりました。でも、それは他の動物を傷付けて良い理由になりません。今回、人間が環境に与える影響について調べて、このことを強く感じました。人間と動物が共生できるような開発をしていくべきだという思いを込めて描きました。
審査委員講評
横断歩道の真ん中で、座り込んだクマが都会の建物を見上げている。クマが背負った大きな荷物や、標語の「引っ越し先探してます」から分かるように、野生動物との共生が端的にメッセージとして伝わってきた。また、クマの視点から見える高層ビル群を内側に曲げてデフォルメ表現することで視覚効果を画面に与えている。

東京都立工芸高等学校 定時制4年中山 莉嘉

本人コメント
この作品のテーマは海洋生物と汚染です。プラスチックが商業的に使用されて以来、海洋廃棄物の問題は、海洋生物に大きな影響を与えています。それを考えながら、この作品を作りました。
審査委員講評
海洋汚染という人類の喫緊の課題をテーマにしている。海に生きる魚が漂うプラスチックゴミに捕らわれ自由を失い、生きることができなくなる現実を非常に簡潔で洗練された表現で描かれている。魚やまとわり付く海中ゴミなどを抑え気味のトーンとアクセントの朱赤、海中の青のグラデーションで表し美しく静かに環境問題を提起している。

神奈川県立神奈川総合高等学校 2年齋藤 由季

本人コメント
もし、現代に清少納言が来たら今の日本に風情を感じることができるのかということをテーマにしてこのポスターを描きました。このポスターを見て、少しでも環境に配慮しようと努力してくれたらいいなと思っています。
審査委員講評
春はあけぼの・・・で知られる平安時代の随筆「枕草子」をモチーフにして1000年前の随筆家で歌人の清少納言がもし、現代の日本を見たらと、いうユニークで豊かな発想が光っている。「枕草子」の冒頭で「春は・・・うーん」と清少納言が戸惑い言葉を詰まらせている様子が伺え、ユーモアとウイットに富んだメッセージが伝わってきた。

駿台甲府高等学校 2年三枝 未樹

本人コメント
私達が正しく処分しないゴミや、日常で何気なく出しているゴミが、動物達の生きる世界を狭くしているということを伝えたかったです。ゴミ袋の中で狭く身を寄せる動物たちの訴える目を描き、ゴミ問題をなくしたい思いを表現しました。
審査委員講評
人間が無秩序に自然破壊につながる廃棄物を出すことで、自然に生きる動物達の住む世界が少なくなってきていることをテーマにしている。ゴミ袋の中を動物達の狭くなった世界としてとらえ、様々な動物たちが密集している。そして動物達の視線は見て見ぬふりする私たち人間の方を凝視している。動物達の視線の先に焦点をあて、よく考えた画面構成になっている。

クラーク記念国際高等学校芦屋キャンパス 2年足立 優空

本人コメント
2050年には海に魚よりもごみの量が多くなると言われていることに、私は大きなショックを受けました。この重大な危機をより多くの人が身近に感じ、一人一人が大切な海を守るために行動してほしいと思い、描きました。このポスターが海洋ごみ問題について深く知るきっかけになれば嬉しいです。
審査委員講評
食卓でその日の魚料理に向かう場面をポスターに表現している。全体はモノクロームで描かれているが魚が餌としていたものは蛍光色で彩色されたプラスチックゴミである。ドキリとする光景が画面から受ける印象である。人間がゴミを出していくことで回りまわって、標語である「まさかの再会!?」につながっている。標語の赤色との対比も効果を発揮している。

兵庫県立明石高等学校 1年松森 ほの香

本人コメント
「海にゴミなんかいらない」「海の生き物が人間にとても怒っている」ということを伝えようとしました。
審査委員講評
魚や海鳥など海に生きる生き物たちが、ゴミを海に捨てる身勝手な人間に対してゴミはいらないと強く訴えている。画面全体からコミカルな表現が主体となり親しみやすい。「いらんわ!」と叫び大きく跳ねた魚の視線はゴミを無意識に捨てる人間に向けられている。ゴミを捨てた人間との視線のからみ合いに現代の状況をユーモア豊かに表現している。

香川県立高松工芸高等学校 2年井内 聖

本人コメント
このポスターは、地球温暖化によって、どんどん住む場所が失われていく白くまの現状を、ポップだけど、メッセージ性を感じるようなデザインで表しました。シンプルなデザインにすることによって、どんな人でも伝わりやすいポスターになったと思います。
審査委員講評
シロクマが溶けて小さくなる氷の上で窮屈そうにしている場面を表現している。シロクマのいる海面下では資源ごみが燃やされ炎が上がっているところを場面転換して象徴的に描いている。地球温暖化をテーマとして取り上げた環境ポスターは多いが、資源ゴミを燃焼させ大量のCO2が排出することで温暖化が進んでいくことに目を向けている。

佐賀県立小城高等学校 2年山下 瑠偉

本人コメント
小さなこと、簡単なことからでも自分たちにできる事があり、みんなで協力し地球を守りたいという思いを“君の力をかしてくれ”とストレートに表現しました。ヒーローをかいたのは小さな子供たちにも分かりやすく、環境に興味を持ってもらえれば、親子で取り組みができると考えました。エコが未来を生きる人たちのために、あたりまえになってくれることを祈ります。
審査委員講評
モチーフとして戦隊レンジャーのキャラクターから発想し、ヒーローを取り上げることで年少者にも関心や興味を持つことを狙いにしている。様々な方法で小さなことから協力し合い地球を助けることができることを表現している。簡潔に“君の力をかしてくれ”との言葉とともに、それぞれの5体の戦隊レンジャーがポーズを取る構成が成功している。

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■海外賞

※作品画像はクリックすると拡大します。

【金賞】
香港日本人学校大埔校(中国) 
小学4年桑原 亜門

本人コメント
ぼくは、夏休みの間に、未来の地球のプログラミング教室に入りました。そこで、今のまま地球温だん化を進めると、地球がこわれることを知りました。だから、地球を守ることで、命も守れると思いました。
審査委員講評
大量に二酸化炭素を排出し続ける今の社会がこのままだとどうなるか。そして努力によって二酸化炭素を制限し、新しい再生エネルギーテクノロジーを考えた社会。同じ地球上でその未来の表現が二つに分かれて描かれた自然と命の大切さが標語である Save Earth Save Life とともに上手く表現されている作品です。

【銀賞】
シンガポール日本人学校中学部(シンガポール) 
2年田中 惺子

本人コメント
最近ニュースで水質汚染から、クジラが少しずつ全滅をしているニュースを見ました。息を呑むくらい美しい動物を傷つけるのは、気の毒だと思い、私はこれに印象づけられ、みんなに忠告するためにこれを描きました。
審査委員講評
網が身体に絡まり、苦しそうに海中から水面を見上げている鯨。水中には沢山のゴミが漂っている。鯨を苦しめているのは人間たちの無責任な行動であるということが、美しい青い絵の具を使ってとても切なく表現されていて、鯨の姿からその苦しみが伝わってきます。大切な心を今一度思い出して欲しい、と心に響く作品です。

【銅賞】
香港日本人学校大埔校(中国) 
小学1年宮内 南々恵

本人コメント
たくさんのくにのまちが、きれいになって、おはながいっぱいさいてほしいです。
審査委員講評
カラフルな万国旗の縁取り、そのなか一杯に描かれたお花とレインボー。ひとめ見て心に花が咲きます。世界中のひとたちがこんな優しい気持ちでお花を咲かせてくれればきっと未来は明るくみんなが助けあう素晴らしい世界になるだろうと、そう伝えてくれる作品です。

【特別賞】
シンガポール日本人学校中学部(シンガポール) 
2年杉山 陽菜

本人コメント
環境汚染は私たちが知らない間にどんどん進むので、少しでも今の状況を知ってもらいたい一心で描きました。私は海を汚さないでほしいというメッセージのポスターを描きました。海で暮らす動物もいるので、少しで海がきれいになればイイなと思い、描きました。
審査委員講評
なによりもこの作品に描かれた鯨にはとってもインパクトがあり、心が惹きつけられます。グレーの絶妙なグラデーションで絵から鯨が浮き出て、そして書かれている標語がまるで海の泡の音とともにプクプクと伝わってきます。心に残る作品です。

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