教育支援事業 平成25年度活動報告
1.中学生等の進路選択支援事業
進路選択支援事業
中学生等が将来の進路選択がいかにうまくできるかを支援できるようなアンケートの作成のための検討会を開催しました。
2.ポスターコンクール
「第5回環境教育ポスターコンクール」の実施
期 間 | 平成25年9月~平成26年2月 |
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場 所 | 首都圏、西日本 |
後 援 | 環境省、教育委員会
(首都圏:東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県、 品川区、新宿区、港区、世田谷区、横浜市、川崎市、千葉市、さいたま市、 近畿:兵庫県、大阪府、京都府、奈良県、大阪市、神戸市、中四国:岡山県)、 (公財) 資生堂社会福祉事業財団、(株)学研ホールディングス |
審査委員長 | 横山 勝樹(女子美術大学学長) |
審査委員 | 安藤 忠雄(建築家) 岡村 太郎(元千葉市中学校校長会会長) 津田 裕子(女子美術大学教授) 三浦恵美里((株)ミウラ・ドルフィンズ代表取締役) 山根 基世(元NHKアナウンス室長) |
表彰式 | 平成25年11月24日 東京ウィメンズプラザ |
展示会 | 首都圏、西日本巡回展示 ア.隅田公園リバーサイドギャラリー(平成25年11月30日~12月1日) イ.(株)学研ホールディングス本社(平成25年12月2日~12月6日) ウ.神戸関電ビルディングギャラリー(平成26年1月7日~1月17日) エ.大阪市立環境学習センター(平成26年1月21日~1月26日) オ.IPU環太平洋大学(平成26年2月17日~2月23日) |
内容 | 子どもたちが環境について考え、社会生活の中で為すべきことを考える機会となることを目的とした「環境教育ポスターコンクール」を開催しました。 ブロックの地域(首都圏・西日本)の小・中・高の学校から環境をテーマにした作品を募集しました。昨年に比べると残念ながら応募総数は減少したものの、作品内容は各校で厳選された環境問題に対する意識の高い優れたものが寄せられました。 今回も特に最優秀作品と認められた3作品に対し環境大臣賞が授与されました。 |
3.海外体験活動の実施
海外教育事情の体験
ニュージーランド教育事情視察をテーマとし、教育政策が高く治安の安全なニュージーランド教育事情等を体験させ、アジア近隣諸国の国際的関係を学びグローバルな社会性を修得させました
募集場所 | 東京都他 |
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対象者 | 保護者・生徒他21名 |
4.自然体験活動
親子宿泊体験教室の開催
「平成25年度引きこもり、不登校に対する支援活動」 ---公益財団法人JKA 公益事業振興補助事業---
実施日 | ①平成25年8月 4日~ 6日(2泊3日)、9月3日(思い出振り返り会) ②平成25年8月29日~31日(2泊3日)、9月21日(思い出振り返り会) |
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場 所 | ①大阪府羽衣青少年センター大阪国際ユースホステル ②千葉県千葉市少年自然の家 |
対象者 | 東京大志学園及び一般の児童、生徒 |
講 師 | ①田原 俊司(玉川大学教職大学院教授) ②田原 俊司(玉川大学教職大学院教授) |
参加者 | ①児童生徒11名、保護者4名、ピアアシスタント生徒4名 ②児童生徒61名、保護者11名、ピアアシスタント生徒13名 |
内 容 | 大自然の中で、自分を見つめなおす機会をもつことにより、集団の中で自分のできることを再確認したり、また、世代との関わり合いの楽しさ等を学んだりしました。 キャンプ実施後の報告会を行うことによって、生徒の自尊心の定着を図りました。また、保護者にとっては、子ども達の笑顔の写真等をみせることによって子育てに対する自信回復を図りました。アンケートによれば、宿泊行事直後に「学校にときどき行く」と回答した生徒は8.5%でしたが、「思い出振り返り会」では21.6%となりました。 |
「大志の森」親子自然体験イベントの開催
小学生の児童及びその保護者を対象に野外活動施設を利用し、四季に応じた体験プログラムを実施し、自然やいのちを大切に思う心を育み、それらと人とのつながりを学ぶ育成支援を行いました。
第1回 | 第2回 | 第3回 | 第4回 | |
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実施時期 | 平成25年6月8日 | 平成25年9月21日 | 平成25年11月23日 | 平成26年2月1日 |
実施内容 | 里山を知ろう | 森の生き物を見つけよう | 収穫祭を楽しもう | 里山の昔の遊びを楽しもう |
実施場所 | 兵庫県立やしろの森公園 |
課外活動「桜を見る会」の開催
実施日 | 東京都他 | |
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平成25年4月6日 | 株式会社ドン・キホーテ本社 | |
主催 | 株式会社ドン・キホーテ | |
参加者 | 東京大志学園(東京・さいたま・柏分室)の児童生徒及び関係者(児童生徒25名、保護者11名、財団教職員6名、学生ボランティア7名) | |
内容 | (株)ドン・キホーテ社のご厚意により、都内有数の桜の名所目黒川沿いにある同社本社2Fの特設桟敷席に東京大志学園首都圏教室が招待されました。今回は特別に山形から取り寄せた桜が各席に飾られており、美しい桜を間近で鑑賞することが出来ました。桜の開花を楽しみながら、コミュニケーションスキル、集団活動に参加する楽しさを学ぶ機会となりました。 |
その他の体験活動の場の提供
ビーチクリーン
毎年恒例の海岸清掃ボランティア活動に参加しました。夏にみんなが安全に海水浴を楽しめるように2時間程度海岸清掃を行いました。海岸のごみは、約7割は川からやってきます。 「川の流れ」が山や街や川にあるごみを全て集めて、海岸まで運んでくるので、私たちが何気なく暮らしている日常生活のごみが、海岸に集まっていました。海岸清掃の参加は、環境について一人ひとりできることは何かを考えるきっかけとなりました。
体育祭
本番!待ちに待った体育祭当日。同じグループの高校生とともに、走って(徒競走50m・100m)、投げて(玉入れ鬼ごっこ)、踏ん張って(綱引き)、そして跳んで(8の字大縄跳び)日ごろ月曜日午後の体育の時間や、水曜日4時間目のボディアクションの時間に練習してきた成果を存分に発揮することができました。最後の表彰式では「特別参加賞」として、その日までの努力と当日の頑張りを労って頂き、生徒たちの晴れ晴れとした表情をしていました。
文化祭
文化祭で『縁日』ではなんと192人来場!東京大志学園は、同グループの高校の文化祭に毎年参加しています。そしてチーム東京大志は今年も「縁日」をやりました。出し物は「スーパーボールすくい」「射的」「ボーリング」「もぐらたたき」の4種類。約20名の生徒たちが4つの範囲分かれ、3週間前から企画、制作、お店の運営の準備をしてきました。1周100円、チケット2枚を集めると1周無料など、あの手この手でお客様の満足を満たし、今年の来場者は…なんと、昨年160人を大幅に上回る192人の来場を記録しました。感慨もひとしおです。月、火と2連休、しっかり休んで、来週もこのチームワークを継続してよい教室を作っていきましょう。
【総合学習】科学技術館の見学
今日は課外活動で科学技術館へ行きました。科学館では普段目にするものの仕組みから、あまり身近にはない機械や現象の仕組みを体験することができ、大人でも楽しめるような装置や展示品が沢山展示してありました。肌で触れる学習に生徒たちも楽しみながら知識を深めている様子で、さらに新しい興味も広げることができたのではないのでしょうか。特にレーザーを使った視覚的な現象などの五感で感じることのできるものや、運転シュミュレーターなどが生徒に人気でした。今日受けた刺激が今後の興味に繋がることで、楽しみながら学ぶことができるきっかけになることができたなら非常に有意義な課外活動となったと思います。
卒業式
平成25年度 卒業証書授与式 今日は平成25年度卒業証書授与式を挙行しました。中学3年生の人達にとっては、最後の登室日でした。思い出がいっぱい詰まった教室を後にし、生徒達は堂々と卒業証書をもらいました。登室したばかりの頃は、不安や緊張を抱えていた生徒達。卒業証書をもらい堂々とした姿からは、東京大志学園に来て嬉しかったことや楽しかったことが目に見えてきました。東京大志学園での生活を通し、できた自分を褒めて高校生活をスタートして欲しいと思います。東京大志学園で過ごした日々を胸に自分の人生を歩いていくことができるように願っています。卒業したボランティアの皆さんとの日々も忘れずにこれからも頑張って下さい。
5.教育施設の運営
高等学校(通信制)の運営
場所 | 鹿児島県 | |
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対象者 | 高校生 全学年205名 | |
内容 | 高等学校通信制等の課程に在学する生徒の学習負担の軽減、教育機会の拡充、学習の効率化等を図るために教育施設を運営し、この施設で学ぶ生徒の教育学習の向上・社会的対応能力の修得への支援活動を行いました。 |
6.不登校児童・生徒の学校復帰に対する支援活動等
学校復帰に向けた段階別支援・教育の場「東京大志学園」の運営
対象 | 小・中・高校生 |
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活動日時 | 月~金曜日 |
内容 | 不登校のこども達に対応する学校復帰支援の精度を上げるための「教育プログラム」、「スタッフの募集育成」、「情報発信」、「保護者連携」等活動を強化しました。これにより小・中学生の学校復帰者は34名増加し192名となりました。特に中学3年生の高校進学率については高校生ピアアシスタントの協力によるモデリング効果や受験対策プログラム導入が奏功し、平成25年度も99.2%となりました。 |
■東京大志学園 1日のスケジュール(本校の例)
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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8:45~9:15 | フリータイム | ||||
1時間目 9:15~10:00 |
ロジカルシンキング | フリータイム | 個別学習 (英語) |
情報 (パソコン) |
フリータイム |
2時間目 10:10~10:55 |
個別学習 (英語) |
個別学習 (自由) |
理科/社会 | 個別学習 (自由) |
個別学習 (数学) |
3時間目 11:05~11:50 |
国語表現 | Enjoy English | 個別学習 (数学) |
検定学習 | 総合学習 |
4時間目 12:00~12:45 |
検定学習 | 個別学習 (数学) |
ボディーアクション (身体表現) |
個別学習 (国語) |
総合学習 |
12:45~13:30 | お昼・フリータイム (火曜日と水曜日は13:15から「ノート・そうじ」になります) |
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5時間目 13:30~14:15 |
体育 | LHR | 個別学習 (国語) |
美術表現 | 個別学習 (英語) |
6時間目 14:25~15:10 |
体育 | 閉室 | 部活動 ※最大16:00まで |
美術表現 | 個別学習 (国語) |
15:10~15:30 | ノート・そうじ | ノート・そうじ |
「家庭」「学校」へのサポート
- 東京大志学園 通室生徒の保護者への定期的な個別面談
東京大志学園での活動の様子、またご家庭での様子をやりとりし、本人の成長を一緒に支援します。 - 生徒在籍校関係職員との定期的な情報交換会議
活動の日数や内容、成長面や学校復帰に対する意欲の様子等を活動報告書としてまとめ、在籍校に報告するほか、財団教職員と在籍校教職員が一堂に会し、さまざまな角度から情報・意見交換をし、連携を深める活動をしています。 - 活動報告書、活動通信の作成と送付
活動の日数や内容、様子、成長面等を活動報告書にまとめ、月に一度、学校とご家庭へ報告しています。 - メンタルサポーターの育成・派遣
財団主催の研修を受講し認定された大学生・大学院生がメンタルサポーターとして、東京大志学園での活動や家庭訪問を中心に子どもの学校復帰支援をサポートしています。話し相手になるだけでなく、学習指導を目的とした家庭教師の役割も担い、子どもそれぞれの状況に応じたサポートをしています。家から一歩も出られない緊張が非常に高い子どもが心を開くきっかけ作りをしています。また時には保護者の方への相談相手等の支援活動も行い、家族全体をサポートしています。
子どもへのかかわり、対処方法など親の役割を考える会「親の会」の開催
期間 | 平成25年4月~平成26年3月 | |
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対象者 | 会員保護者、及び未会員参加希望保護者 | |
回数 | 月1回程度 合計 71回 | |
内容 | 時期ごとにテーマを変えながら行われる現在不登校生を抱えている会員保護者とカウンセラー・大学生スタッフによる意見交換・学習の場として定期的に行っています。不登校経験者への質問などを通してこどもたちの気持ちを考える会、実際に高校で教鞭を振るわれている現役高校教諭による進路相談会、保護者の抱える日々のストレスについて振り返る機会など、様々なテーマを設けています。保護者同士の活発な意見交換や積極的な学習が行われています。 |
7.定期刊行物の発行
不登校児童・生徒の学校復帰に対する支援活動に資するための刊行物の発行及びホームページ等の活用をしました。
- 当財団の機関紙の編集発行・発行時期:平成26年2月
- 財団の活動パンフレット及び事業案内の全国の教育委員会及び教育機関へ配布
- ホームページ等を活用した業務紹介、申し込み事務等の受益者サービス事務の拡充、広報その他の活動の充実